ルールブック
ナポレオンの丁寧な遊び方
5人で「絵札」を奪い合う、日本でおなじみの本格トリックテイキング。はじめての方でも一通り遊べるよう、目的からカードの強さ、得点方式まで順を追って説明します。まず全体像をつかみ、あとは実際に打ちながら覚えるのが近道です。
⏱ 60秒でわかるナポレオン
- 陣営ナポレオン軍(ナポレオン+副官の2人)と連合軍(残り3人)に分かれて戦います。
- 目的全20枚の絵札(各スートの A・K・Q・J・10)を奪い合い、ナポレオン軍は競りで宣言した枚数以上を集めれば勝ち。連合軍は阻止すれば勝ち。
- 競り「切り札の種類」と「取る絵札の枚数」を宣言し、いちばん強気な人がナポレオンに。
- プレイ1人1枚ずつ出すトリックを10回。いちばん強い札を出した人がその場の札を回収します。
Setup
02準備するもの
このゲームはジョーカー1枚を加えた53枚で遊びます(このアプリでの既定。ジョーカー0枚の設定も選べます)。プレイ人数は5人。相手のCPUはあなたが選べます。
「絵札」=得点になる札
勝敗を決めるのは、各スートの A・K・Q・J・10 の計 20枚。これを絵札(=得点札)と呼びます。トリックを取ったとき、その場に含まれる絵札が自分の陣営の得点になります。9以下の札は取っても点にはなりませんが、強い札を釣り出したり流したりするための重要な道具です。
Teams
032つの陣営
5人は「攻める側」と「守る側」に分かれます。ポイントは、副官が誰かは最初は秘密だということ。プレイの中で正体が少しずつ見えてきます。
♦ ナポレオン軍
競りに勝ったナポレオンと、その相棒副官の2人組。宣言した枚数以上の絵札を集めれば勝ちです。
ナポレオン + 副官(計2人)
♣ 連合軍
残る3人。力を合わせてナポレオン軍の宣言達成を阻止すれば勝ち。誰が副官かを読みながら守ります。
ナポレオン・副官以外の3人
Game flow
04ゲームの流れ
1回の勝負(=1ディール)は、次の6ステップで進みます。競りで役割を決め、準備を整え、10回のトリックで絵札を奪い合い、最後に得点を計算します。
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配札
親が各プレイヤーに10枚ずつ配り、残りを中央に伏せ札として伏せます。
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競り(せり)
親の左隣から時計回りに、切り札にするスートと取る絵札の枚数を宣言します。より多い枚数を言った人が上位。同じ枚数ならスートの強さで決まります。
スートの強さは ♠ > ♥ > ♦ > ♣。宣言は最低枚数(既定12枚)以上。パスもでき、最後まで宣言を続けた人がナポレオンになります。
「その切り札で、絵札を◯枚は集められる」と思える強さがあるかで判断します。強気すぎる宣言は失敗のもと。
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副官の指名
ナポレオンがカードを1枚だけ指名します。その札を持っている人が副官(味方)。ただし、その札が実際に場に出るまで、正体は全員に秘密です。
強い札(例:切り札のA)を指名すると頼れる副官がつきやすい。自分の手札を指名すれば「一人ナポレオン」。
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伏せ札の交換
ナポレオンが中央の伏せ札を手札に加え、同じ枚数だけ不要な札を裏向きに捨てます。捨てた札に絵札が含まれると、それは連合軍の得点になります。
弱いスートを捨てて手札を切り札中心に整えるチャンス。ただし絵札を捨てすぎると相手に塩を送ることに。
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プレイ(10回のトリック)
全員が手札から1枚ずつ出し、5枚そろって1回のトリック(場)。最初に出た札のスートを台札(だいふだ)と呼び、同じスートを持っていれば必ず出す(フォロー義務)。持っていなければ切り札を含め好きな札を出せます。
そのトリックでいちばん強い札を出した人が勝者となり、場の5枚を回収(含まれる絵札が得点に)。次のトリックは勝者からリードします。1トリック目のリードはナポレオンから。
カードの強弱は次の章で詳しく。まずは「切り札>台札」「絵札は取ると点」の2つを覚えればOK。
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得点計算
10トリックを終えたら、ナポレオン軍が集めた絵札の枚数を数え、宣言を達成できたかで勝敗と得点を決めます(計算方式は選べます)。
Card power
05カードの強さ
トリックの勝者は「いちばん強い札を出した人」。基本は切り札 > 台札で、同じスート内では A > K > … > 2 の順です。さらに、それらを飛び越える特殊札があります。強い順に並べると次のとおり。
- オールマイティ ♠A。すべての札に勝つ最強の1枚。「マイティ」とも。
- 正ジャック 切り札のJ。マイティに次ぐ強さ。
- 裏ジャック 切り札と同じ色のもう一方のスートのJ(黒=♠♣/赤=♥♦。例:切り札が♠なら♣のJ)。
- ジョーカー リードで出したときだけ強い(フォローでは最弱)。強さの位置はオプションで変更可。リードすると切り札請求が発生します。
- セイム2 場の5枚が全部同じスートのとき、その2が最強になります(1トリック目は無効/上の役札には負ける)。
- 切り札 競りで決めたスート。台札より強い。A→2の順。
- 台札 そのトリックで最初に出たスート。切り札・特殊札がなければ、この中の最も高い札が勝ち。A→2の順。
Walkthrough
061トリックの実例
切り札を ♥(ハート)として、あるトリックを見てみましょう。台札は最初に出た ♠(スペード)です。
台札は ♠。P1・P2・P5 はスペードを持っていたのでフォロー。P3 はスペードが無かったので、点にならない ♣7 を捨てました。P4 もスペードが無く、ここで切り札の ♥3 を出しています。
スペードの中では ♠K がいちばん高いですが、切り札は台札より強いため、♥3 を出した P4 が勝者。場の5枚を回収し、含まれる絵札(♠K・♠Q・♠10=3枚)が P4 の陣営の得点になります。次のリードは P4 からです。
Scoring
07得点と勝敗
10トリック終了後、ナポレオン軍が集めた絵札が宣言枚数以上なら達成=ナポレオン軍の勝ち、届かなければ連合軍の勝ち。何点動くかは、次の3つの計算方式から選べます(既定はC)。
固定配分のゼロサム式。勝った側に+、負けた側に−が入ります。宣言20(全取り)や一人ナポレオンは得点が倍になります。
基礎点×倍率で、勝った側だけ加点(減点なし)。累計点が多い人が上位。マイナスがつかないので気楽に遊べます。
宣言が高いほど、成功時の得点も失敗時の減点も大きくなるゼロサム式。強気の宣言にリスクとリターンが伴います。
Options & local rules
08ローカルルール・オプション
ナポレオンは地方や仲間内でルールが少しずつ違う「ローカルルールの宝庫」。このアプリでは代表的なものをオプションで切り替えられます。まずは既定のまま遊び、慣れてきたら好みで足していくのがおすすめです。
- よろめき既定オフ
- 同じトリックに ♥Q と ♠A(マイティ)が出たとき、♥Q がマイティに勝つという有名なローカルルール。最強のはずのマイティが討ち取られる、劇的な逆転が生まれます。
- ノートランプ(NT)既定オフ
- 競りで切り札なしを宣言できるようにします。オンのとき、同枚数での強さは NT > ♠ > ♥ > ♦ > ♣。切り札がない分むずかしめなので既定オフ。
- リード時のジョーカーの強さ既定:裏Jの次
- ジョーカーでリードしたときの強さを、オールマイティの次/裏ジャックの次/最弱から選択。いずれの設定でも切り札請求は発生します。
- ジョーカー請求既定オフ
- 指定した札(♣3 または ♠3)がリードされたら、ジョーカー所持者はジョーカーを出す義務。強力なジョーカーの温存を封じる調整ルールです。
- ジョーカーの枚数既定1枚
- 1枚(53枚デッキ・伏せ札3枚)か 0枚(52枚デッキ・伏せ札2枚)を選択。0枚にするとよりクラシックな構成になります。
- 革命既定:連合軍の勝ち
- ナポレオン軍が絵札20枚すべてを取り切ったときの扱い。既定では「連合軍の勝ち」となり、総取りが裏目になります。あえて連合軍に1枚取らせて革命を避ける、という緊張感が生まれます(「ナポレオン軍の勝ち」等に変更可)。
- 最低宣言・得点方式・ラウンド数
- 最低宣言枚数(11/12/13)、得点方式(A/B/C)、遊ぶディール数(5/10/15)もそれぞれ設定できます。
Glossary
09用語集
プレイ中に出てくる言葉のミニ辞典です。
- 絵札(えふだ)
- 得点になる A・K・Q・J・10 の20枚。「得点札」とも呼びます。
- トリック
- 全員が1枚ずつ出してできる場。1ディールで10回くり返します。
- 台札(だいふだ)
- そのトリックで最初に出たスート。同じスートを持っていればフォロー義務があります。
- 切り札(トランプ)
- 競りで決めたスート。台札より強く、勝負の軸になります。
- リード
- トリックの1枚目を出すこと。前のトリックの勝者がリードします。
- フォロー義務
- 台札と同じスートを持っているなら、必ずそのスートを出すルール。
- オールマイティ(マイティ)
- ♠A。原則すべてに勝つ最強札。
- 正ジャック/裏ジャック
- 切り札のJ(正J)と、同じ色のもう一方のスートのJ(裏J)。どちらも強力な役札。
- セイム2
- 場が全部同じスートのとき最強になるその2(1トリック目は無効)。
- 伏せ札
- 配りきれず中央に伏せる札。ナポレオンが手札と交換します。
- 副官
- ナポレオンが指名した札を持つ味方。正体は札が出るまで秘密。
- 一人ナポレオン
- ナポレオンが自分の札を指名し、味方なしで戦う宣言。